2014年1月3日金曜日

リーンスタートアップ時代の意思決定システム

世界のスピードは、加速する一方です。
これが良い事なのか、悪い事なのかという議論を待たずに、テクノロジーは進化し、地球上の見知らぬ人どうしがつながれる機会が増してそこにビジネスのチャンスや知恵は共有されます。また、人々のニーズもアメーバのように変幻自在に変化するような世の中になっており、先行きがなかなか見えないのです。

このような状況にあって、意思決定システム、企業や政治を代表とする意思決定システムがついてきていないのが現状です。

例えば、政治的に決定しなくてはならないイシューが3つあり、これをα、β、γとしましょう。
αについては、A案とB案があり、
βについては、C案とD案があり、
γについては、E案とF案があるとします。

今の選挙では、ある政党に属する候補者に投票するという方式でしか民意が反映されません。
これだと、個人としては政策の案をA、D、Fを支持するけれど
〇〇党は、A、C、E  △△党は、B、D、E を支持していて党議拘束もかかっていて各議員の意思表示ができないということがよくあります。
これでは、自分が考えている意見が政治に反映されていないということが日常になります。
わかりやすくいうと、セット定食しか選べない状況です。

そこで、α、β、γの案件について、直接自分が意見投票できるような場がもっとあればと思います。
これはアラカルト定食を自分で選ぶことに相当します。

マスコミなどの世論調査では、αについて、どれだけの賛成・反対などと調査結果が載ることがありますが、サンプリングに偏りがあったり、そもそもその問題に関して答えている側が事実をどこまで踏まえて判断しているかわからないまま行われているケースがよく発生していると思います。(特に若い人は政治に関心のない場合がおおいので) また、過日の特定秘密保護法案のように、マスコミの世論調査やパブリックコメントでは、法案審議を慎重にしてほしい民意が大多数だったのに、代表民主制の国会では急いで可決されていきました。
これは、調査をしても、結局は手の届かない政治の世界で決められるという政治不信につながっていきます。

政策についてリアルタイムに、しかも紳士的な討論(これはまた次回以降で扱います)ができる土壌をつくっていくことが日本・世界にとって次なる意思決定システムにつながると思っています。

2 件のコメント:

  1. この福島さんの課題提起に非常に共鳴します。
    私も以前より現在の政党中心による代議制民主主義は、現代においては、大いに問題ありと思っております。私face bookにも以下を提起してます。
    『代議制民主主義の打破!です。政治観というよりは、政治制度観です。ほとんどと言っていいほど、国民(都道府県民、市町村民)の意思を反映しない現在の代議制民主主義(国会議員、都道府県議会議員、市町村議会議員を通した意思決定)ではなく、直接民主主義又は代議制に並行する民意を反映する仕組みをつくるべきだと言う意見です。』
    いまだインターネットがない時代(今から25年前頃)に、将来個人が瞬時に全ての案件に投票する仕組みができるはずだと予測した人がいました。20代後半の頃、お会いした武田文彦さんです。
    『究極的民主主義実践マニュアル (民主主義進化論)』1994年、竹内書店新社

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    1. コメントありがとうございます。
      具体的に対案は出ていないものの、同じような考えを持っている方は少なからずいるような気がしています。情報発信していきましょう。

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